インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いとは?治療法の選び方と最新事情

永久歯を失ってしまったとき、どのように補うかは患者様の今後の生活の質を大きく左右します。歯を補う方法として代表的なのが、「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3つの治療法です。それぞれ異なる特徴を持ち、適応できる症例や、治療後の満足度、生活への影響などに違いがあります。

本記事では、これら3つの治療法を比較しながら、患者様一人ひとりにとって最適な選択ができるよう、詳しく解説いたします。

それぞれの治療法についての基本知識

まずは、それぞれの治療法の概要について説明します。

インプラントとは

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。手術が必要である点が特徴ですが、見た目や機能が非常に自然に仕上がるため、多くの患者様から高い満足度を得ています。

ブリッジとは

ブリッジ治療は、欠損部の両隣の歯を削り、それを支台として連結した人工歯を固定する治療法です。取り外しが不要で、比較的短期間で治療が終わるため、以前は最も一般的な方法とされていました。

入れ歯とは

入れ歯は、欠損部分に合わせて作製された取り外し式の人工歯です。部分入れ歯・総入れ歯といった種類があり、多くの症例に対応可能です。現在も高齢の患者様を中心に広く利用されています。

それぞれのメリットとデメリット

インプラントのメリット

インプラントの最大の利点は、機能面・審美面ともに天然歯に最も近いという点です。人工歯根が骨にしっかりと固定されるため、食事の際にしっかりと咬むことができ、ズレたり外れたりする心配もありません。また、周囲の健康な歯を削る必要がない点も大きなメリットです。

インプラントのデメリット

一方で、インプラント治療は外科手術が必要であること、治療期間が数ヶ月かかること、そして自由診療であるため費用が高額になるという点がデメリットです。また、全身疾患や骨の量によっては治療が難しいケースもあります。

ブリッジのメリット

ブリッジは取り外し不要で装着感がよく、インプラントよりも短期間で治療が完了します。また、健康保険が適用される場合もあり、経済的負担が比較的軽く済むことが多いです。

ブリッジのデメリット

最大のデメリットは、健康な両隣の歯を削らなければならない点です。これにより、支台となった歯の寿命を縮めてしまうリスクがあります。また、欠損部の骨は咬む刺激が伝わらないため、時間とともに吸収されてしまう可能性もあります。

入れ歯のメリット

入れ歯は外科手術が不要で、幅広い症例に対応できる柔軟性があります。高齢者や全身疾患がある方でも適応しやすく、部分的な欠損にも全体的な欠損にも対応可能です。また、保険診療の選択肢もあり、治療費を抑えられる点も魅力です。

入れ歯のデメリット

入れ歯の大きな課題は装着感にあります。異物感を訴える方が多く、硬いものが食べづらくなることもあります。また、使用中にズレたり外れたりすることもあり、日常生活において不安を感じることがあります。

治療法の選び方と当院の考え方

インプラント、ブリッジ、入れ歯のいずれが「正解」ということはなく、患者様の口腔内の状況や全身状態、そしてライフスタイルやご予算などを総合的に踏まえて選択することが重要です。

例えば、「見た目や噛む力を重視したい」「長くしっかり使いたい」という方にはインプラントが最適な選択肢となります。一方で、「なるべく費用を抑えたい」「短期間で治療したい」という方には、ブリッジや保険適用の入れ歯が向いている場合もあります。

当院では、それぞれの治療法についてのメリット・デメリットをしっかりとご説明し、患者様ご自身が納得して選べるよう、丁寧なカウンセリングを行っております。

よくあるご質問(Q&A)

Q. インプラント治療は誰でも受けられますか?

インプラント治療は、基本的に顎の骨が十分にあり、全身状態が安定している方であれば可能です。ただし、重度の糖尿病や心疾患、骨粗しょう症、また喫煙習慣のある方は、インプラントの成功率が下がる可能性があるため、慎重な判断が必要です。当院では、術前にCT撮影と血液検査を含めた全身チェックを行い、安全に治療できるかを確認しています。

Q. インプラント治療は痛いですか?

手術と聞くと痛みが気になる方も多いですが、手術中は局所麻酔を行うため、痛みを感じることはほとんどありません。また、術後の腫れや痛みも数日間で治まることが多く、痛み止めを処方することで日常生活に支障が出ないよう配慮しています。実際には「親知らずの抜歯よりも楽だった」という声をいただくこともあります。

Q. インプラントはどれくらい持ちますか?

インプラントは適切なメンテナンスを行えば、10〜20年以上長持ちするケースも珍しくありません。天然歯と同様に、定期的な歯科検診と日々のブラッシングが重要です。当院では3〜6ヶ月ごとのメンテナンスを推奨しており、専用器具によるプロフェッショナルケアを提供しています。

Q. ブリッジや入れ歯とインプラントはどう使い分ければいいですか?

インプラントは審美性・機能性に優れており、骨の状態が良好であれば第一選択となることが多いです。一方、ブリッジは周囲の歯を削ることになりますが、比較的短期間で治療できる点がメリットです。入れ歯は手術ができない方や欠損部位が広い方に適しています。患者様の全身状態やご希望、治療にかけられる期間やご予算などを総合的に考慮して決定していきます。

Q. 費用が心配です。支払い方法に選択肢はありますか?

インプラント治療は保険適用外の自由診療となるため、費用面のご不安は当然だと思います。当院では明朗な料金体系を提示し、カウンセリング時にしっかりとご説明いたします。また、デンタルローンやクレジットカードによる分割払いにも対応していますので、無理のないご計画で治療を進めていただけます。

Q. インプラント治療後のメンテナンスは必要ですか?

はい、メンテナンスは非常に重要です。インプラント自体はむし歯にはなりませんが、インプラントの周囲に炎症が起きる「インプラント周囲炎」という疾患があります。これは放置するとインプラントが脱落するリスクもあるため、定期的なチェックと専門的なクリーニングが欠かせません。当院では、治療後のフォローアップ体制も万全です。

Q. どの治療が自分に合っているのかわかりません。

ご安心ください。当院では、初診時に丁寧なカウンセリングを行い、CTや口腔内写真、模型などを用いて現在の状態を詳しくご説明いたします。その上で、患者様のご希望やライフスタイル、ご予算に応じた複数の治療プランをご提示いたします。納得いただけるまでしっかりとご相談させていただきますので、まずはお気軽にご来院ください。

まとめ:一人ひとりに合った最善の治療選択を

歯を失った後の治療は、単なる機能回復ではなく、見た目や健康、生活の質に大きく関わります。だからこそ、治療法の選択は非常に重要です。

インプラント、ブリッジ、入れ歯にはそれぞれに優れた点があり、適した症例も異なります。当院では最新の知見と豊富な実績をもとに、患者様一人ひとりにとって最適な治療をご提案しています。

「どの治療がいいかわからない」「費用や期間が不安」など、どんなお悩みでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。あなたにとって最適な選択ができるよう、私たちが全力でサポートいたします。

インプラント治療とは?治療の流れ・費用・メリットを徹底解説

歯を失ってしまったとき、「見た目をきれいにしたい」「しっかり噛めるようにしたい」と願う方は多いでしょう。そうした悩みに対し、近年注目を集めているのが「インプラント治療」です。インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着することで、天然歯に限りなく近い咬合力と見た目を回復できる先進的な治療法です。

この記事では、インプラントの特徴や治療の流れ、費用、他の治療法との違い、メリット・デメリット、そして患者様から寄せられるよくある質問まで、インプラント治療を検討する方に必要な情報を網羅的にお届けします。

インプラント治療の基本

インプラント治療は、歯を失った部分にチタン製の人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に支台(アバットメント)と人工歯を装着する治療法です。インプラントは骨としっかり結合するため、ブリッジや入れ歯と比べて格段に安定した咬合力が得られます。また、周囲の歯を削る必要がないため、健康な歯を温存できるという大きなメリットがあります。

さらに、インプラントは審美性にも優れており、見た目の美しさを重視する患者様にも高く評価されています。適切な位置に精密に埋入されることで、まるで元からそこに歯があったかのような自然な仕上がりが期待できます。

治療の流れと期間

インプラント治療は以下のようなステップで進行します。まずはカウンセリングを通じて、患者様のご希望や全身状態、生活背景を把握しながら、治療の適応を判断します。その後、CT撮影や口腔内検査を実施し、骨の状態や神経・血管の位置を精密に確認します。

一次手術では、インプラント体を顎の骨に埋入します。これには局所麻酔を使用し、ほとんど痛みを感じることなく施術が可能です。手術後は2~6ヶ月の治癒期間を設け、インプラント体が骨としっかりと結合するのを待ちます。骨の質や治癒力によってこの期間は個人差があります。

インプラントと骨の結合が確認された後、二次手術を行い、アバットメントと呼ばれる支台部分を取り付けます。その後、人工歯を作製し、最終的に装着して治療完了です。通常、全体の期間は4〜8ヶ月程度を要しますが、骨造成や複数本の埋入が必要な場合はさらに時間がかかることもあります。

インプラントの適応と注意点

インプラントはほとんどの成人に適応可能ですが、全ての方が対象となるわけではありません。重度の糖尿病、心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患がある場合は、治療の安全性を慎重に評価する必要があります。また、顎の骨量が不足している場合には骨造成手術を併用することもあります。

また、喫煙者はインプラントの成功率が低下することが知られており、治療前後での禁煙指導も重要なポイントです。ご自身の健康状態に合わせて、歯科医師とよく相談することが大切です。

インプラント治療後の生活とメンテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、治療後のメンテナンスが不可欠です。治療が完了しても、口腔内の清掃状態が悪いとインプラント周囲炎というトラブルが発生する可能性があります。

定期的に歯科医院で検診を受け、適切なブラッシング方法を継続することで、インプラントを快適に長期間使用することができます。当院では、3ヶ月〜6ヶ月ごとのメンテナンスを推奨し、レントゲン撮影や動揺度の確認などを通じて、インプラントの健康状態を常にチェックしています。

インプラント治療の費用と支払いについて

インプラント治療は自由診療に分類されるため、保険は適用されません。費用は部位や本数、骨造成の有無などによって異なりますが、1本あたりの相場はおおよそ30〜50万円程度です。

この費用には、手術料、CT撮影費、アバットメントと人工歯の費用、消毒・投薬などが含まれます。当院では、治療開始前にすべての費用を明確にご説明し、分割払いやデンタルローンにも対応しておりますので、安心してご相談いただけます。

インプラントに関するよくあるご質問

Q. 手術は痛いですか?

手術は局所麻酔下で行うため、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。術後の腫れや違和感についても、適切な鎮痛剤でコントロールが可能です。

Q. 治療中は歯がない状態になりますか?

治癒期間中には、必要に応じて仮歯を装着することができます。見た目や会話、食事への影響を最小限に抑えた対応が可能です。

Q. どれくらい持ちますか?

個人差はありますが、適切なメンテナンスを行えば10〜20年以上使用されるケースも少なくありません。天然歯と同様に、日々のケアと定期検診が長期維持の鍵です。

Q. 誰でも受けられますか?

重篤な疾患や骨の量が著しく不足している方を除けば、多くの方がインプラント治療の対象となります。年齢よりも健康状態のほうが重要な判断基準です。

まとめ

インプラントは、失った歯の機能と見た目を取り戻すための優れた治療法です。見た目の自然さ、咬む力、長期的な安定性など、他の治療法にはない利点が多くあります。

一方で、手術が必要であり費用が高額になるという側面もあるため、自分にとって最適な治療法かどうかをじっくりと検討することが大切です。当院では、治療のメリット・デメリットを丁寧にご説明し、納得いただいた上で治療を進めてまいります。

まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。あなたに最も適した治療法をご提案いたします。

インプラントの寿命はどれくらい?長持ちさせる秘訣と注意点

インプラント治療は、失った歯を補うための高度な治療法として多くの患者様に選ばれています。しかし、インプラントは永久的なものではありません。適切なメンテナンスと生活習慣を守らなければ、その寿命は縮まることがあります。本記事では、インプラントの平均寿命とその維持方法、さらには他の補綴治療との違いについて詳しく解説します。

インプラントの寿命はどのくらい?

一般的に、インプラントの寿命は10年以上といわれており、適切なメンテナンスとセルフケアが行われていれば20年以上使用されるケースもあります。実際には、患者様の口腔衛生状態や噛み合わせ、生活習慣によって寿命は大きく左右されます。

天然歯と同じように、インプラントも定期的な検診や清掃が欠かせません。とくに「インプラント周囲炎」という歯周病に似たトラブルに注意が必要です。これを予防できるかどうかが寿命の分かれ目になります。

インプラントの構造と素材について

インプラントは大きく分けて3つのパーツから構成されています。「インプラント体(人工歯根)」「アバットメント(連結部)」「上部構造(人工歯)」の三層構造です。

インプラント体の素材には主にチタンジルコニアが用いられます。チタンは生体親和性が非常に高く、骨と強固に結合する性質を持つため、現在の主流です。一方で、ジルコニアは金属アレルギーの心配がなく、審美性に優れるため前歯部などに選ばれることもあります。

上部構造には、セラミック、ジルコニア、メタルボンドなど複数の選択肢があり、審美性や強度、費用に応じて選択されます。これらの素材の選定が、寿命の長さや快適性にも直結するのです。

咬合力(かみ合わせ)の重要性

インプラントの寿命を延ばすために見落とされがちなのが、「咬合力(かみ合わせ)」の問題です。天然歯と異なり、インプラントには歯根膜がないため、過剰な力が直接インプラント体や骨に伝わってしまいます。

特に強い歯ぎしり食いしばりの癖がある方は要注意です。放置すると、インプラント体が緩む、骨が吸収される、上部構造が破損するといった問題が起きやすくなります。

歯科医院では咬合力のバランスを調整し、必要に応じてナイトガード(マウスピース)を処方することで、インプラントを保護する対応が可能です。治療後も「噛む力」に配慮した生活習慣を意識することが長期使用の鍵となります。

年代別にみるインプラントの寿命

インプラント治療は幅広い年代の方に適応されますが、年齢によって寿命の傾向が異なることも事実です。

重要なのは「年齢」ではなく「健康状態」と「継続的な管理体制」です。当院では年齢だけで判断せず、総合的に適応を見極めています。

再治療が必要になるケースとその対策

インプラントが長期間安定する一方で、何らかの理由で再治療が必要になることもあります。代表的なトラブルには以下のようなものがあります。

これらのトラブルは早期発見・早期対応が非常に重要です。異常を感じたときは我慢せずに歯科医院に相談し、必要に応じて再治療や部品交換を行うことで、インプラントの寿命を延ばすことができます。

経年劣化とメンテナンスの頻度

インプラントは金属やセラミックなどの素材で作られているため、虫歯にはなりませんが、経年による劣化がゼロではありません。長年の使用で噛み合わせに微妙なズレが生じたり、人工歯の表面が摩耗することもあります。また、アバットメントのネジの緩みなど、経年的な物理的トラブルも起こりえます。

このようなトラブルを防ぐためにも、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。インプラント治療後の最初の1年は、3ヶ月ごとの検診が理想的です。その後も半年に1回以上のペースでの来院をおすすめしています。早期に異常を発見することで、再治療を最小限に抑え、寿命を延ばすことが可能になります。

よくあるご質問(Q&A)

Q. インプラントは一生もちますか?

A. 正確には「一生持つとは限らない」が正しい表現です。10年以上、適切なケアがあれば20年以上持つこともありますが、周囲の歯ぐきや骨の状態によっては再治療が必要になる場合もあります。

Q. インプラントがダメになった場合はどうなりますか?

A. 早期に発見されれば、部品交換や軽度の外科的処置で済むこともあります。進行したケースでは再埋入が必要な場合もありますが、患者様の全身状態や骨の量などを見極めて最善の方法を提案いたします。

Q. 金属アレルギーでも大丈夫ですか?

A. チタンはアレルギーを起こしにくい素材として知られていますが、心配な方にはジルコニアインプラントなどの金属を使わない方法もご提案できます。事前にパッチテストなどで確認することも可能です。

インプラント治療の将来性と安心感

インプラント治療はここ数十年で大きく進化し、治療精度・素材の耐久性・審美性のすべてが飛躍的に向上しています。現在では「第二の永久歯」と呼ばれるほど信頼性の高い治療として、世界中で標準化されています。

当院では、精密な診査診断と徹底した術後管理、そして患者様の生活背景に配慮した治療提案を行うことで、インプラントの長期安定を実現しています。「もう一度しっかり噛める生活を取り戻したい」方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

インプラントは適切なケアと定期的なメンテナンスにより、10年、20年と長く使うことができる治療法です。ブリッジや入れ歯と比較して耐久性や快適性に優れており、将来的な満足度も高いといえます。

インプラントの寿命を延ばすには、セルフケアと生活習慣の見直しがカギです。素材や構造の特性、咬合バランス、年齢ごとの注意点なども理解した上で、自分に合った管理を行いましょう。

当院では、治療後のサポートにも力を入れ、安心してインプラントをお使いいただける体制を整えています。まずはご相談から、お気軽にご来院ください。

インプラント手術後の痛みや腫れを緩和する方法

インプラント治療は、歯を失った箇所にチタン製の人工歯根を埋め込み、人工歯を取り付ける治療法です。自然な見た目と噛み合わせを再現できる画期的な方法ですが、手術を伴うため、痛みや腫れが心配な方も多いでしょう。ここでは、インプラント手術中および手術後の痛みや腫れについて詳しく解説し、それらを緩和するための方法をご紹介します。

インプラント手術中の痛みについて

インプラント手術中は、局所麻酔を使用するため、ほとんど痛みを感じることはありません。麻酔が効いている間は快適に手術を受けられ、術後の痛みに対しても鎮痛剤を用いることで十分に対処が可能です。

骨造成が必要な場合の注意点

顎の骨が不足している場合には、インプラントを支える土台を確保するために骨造成手術が必要になります。これはインプラント成功の鍵となる処置ですが、通常の手術よりも術後の腫れや痛みが強くなる傾向があります。術前にはしっかりと説明を受け、納得のうえで治療を選択しましょう。

手術後の痛みと腫れのピークと緩和方法

術後の痛みは、麻酔が切れた数時間後から現れ、通常1〜2日がピークです。市販の鎮痛薬や処方薬を使用すれば、痛みはコントロール可能です。腫れは2〜3日後をピークに、1週間ほどで自然に引いていきます。

以下のような対処法も効果的です:

感染症のリスクと予防策

術後の感染症リスクを下げるためには、日常的な口腔ケアに加えて、次のようなポイントも大切です。

術後の生活で気をつけたいこと

術後は無理をせず、安静に過ごすことが重要です。腫れや痛みを助長しないよう、以下の点に注意しましょう:

よくある質問(Q&A)

Q. 手術後に痛みが強くなってきたら?

A. 時間が経つにつれて痛みや腫れが悪化する場合は、感染症の可能性もあるため、すぐに歯科医院へご連絡ください。

Q. 腫れが引かないときはどうすれば?

A. 通常は術後1週間以内に腫れは引いていきます。2週間以上続く場合は異常が疑われるため、検診を受けましょう。

Q. 手術翌日から仕事に行ってもいいですか?

A. 軽作業であれば問題ありませんが、できれば手術翌日までは安静にし、体力回復を優先しましょう。

まとめ

インプラント手術後の痛みや腫れは、多くの場合一時的なものであり、適切な対応をすれば安心して乗り越えられます。術後の注意点を守り、定期的なメンテナンスを受けることで、インプラントの長期的な安定性と快適性を維持することができます。

不安な点がある場合は、どんなことでも遠慮なくご相談ください。当院では患者様の安心と納得を第一に、丁寧なサポートを行っております。

インプラント治療と医療費控除の詳細ガイド

インプラント治療は、失った歯を補うための高度な治療法であり、見た目や機能の回復に優れています。しかし、自由診療であるため費用が高額になることが多く、治療をためらう方もいらっしゃいます。そんな方に知っていただきたいのが「医療費控除」の制度です。適切に申請することで、支払った医療費の一部が所得税から控除され、経済的な負担を軽減することが可能です。

医療費控除とは?

医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税の一部が控除される制度です。具体的には、自己または生計を一にする配偶者や親族のために支払った医療費が、10万円(または所得金額の5%)を超えると、その超えた分が所得から控除されます。

インプラント治療は医療費控除の対象?

インプラント治療は、機能回復を目的とした治療であるため、医療費控除の対象となります。ただし、以下のようなケースでは対象外となる可能性があります:

一方、通院にかかった交通費(電車・バスなど)も控除対象に含まれることがあります。ただし、マイカー利用時のガソリン代などは原則対象外です。

医療費控除の計算方法

医療費控除額の基本的な計算式は以下の通りです:

医療費控除額 = 実際に支払った医療費の合計 − 補填される金額(保険金等) − 10万円

ただし、所得が200万円未満の場合は、「10万円」ではなく「所得金額の5%」が基準となります。

国税庁|医療費を支払ったとき(医療費控除)

申請の流れと必要書類

  1. 医療費の領収書・通院交通費の記録を保管する
  2. 「医療費控除の明細書」を国税庁ホームページ等でダウンロード・記入
  3. 確定申告書(AまたはB様式)を用意
  4. e-Taxまたは紙で税務署に提出

申告期間は通常、翌年の2月16日〜3月15日です。ただし5年間の遡及申告も可能ですので、過去に控除申請していなかった方も再確認する価値があります。

よくある質問(Q&A)

Q. インプラントの費用が100万円以上かかった場合、全額控除されますか?

A. 控除対象額は全額ではなく、「医療費合計−10万円または所得の5%」で計算されます。また、控除は「課税所得」に対して行われるため、実際の還付額は所得税率によって異なります。

Q. デンタルローンで支払った場合も医療費控除の対象になりますか?

A. はい、ローンで支払った場合でも「実際に支払った年」の金額が控除対象になります。契約書や支払い明細を保管しておきましょう。

Q. 医療費控除を申請するために必要な書類は?

A. 医療費控除の明細書、確定申告書、源泉徴収票、e-Taxの場合はマイナンバーカードや電子証明書も必要です。

まとめ

インプラント治療は高額な自由診療ではありますが、医療費控除の制度を正しく活用すれば、経済的な負担を軽減することが可能です。正確な情報をもとに、必要書類を整えて確実に申告を行いましょう。

当院では、治療内容や領収書の発行に関しても丁寧にサポートいたします。医療費控除について不明な点があれば、お気軽にスタッフまでお尋ねください。

インプラント治療後の歯茎の退縮:原因・治療法・予防策

インプラント治療は、失った歯を補うための優れた方法ですが、治療後に歯茎が下がる(退縮する)ことがあります。これは見た目や機能に影響を及ぼす可能性があるため、原因や対処法を理解することが重要です。

歯茎が下がる主な原因

インプラント治療後に歯茎が退縮する主な原因は以下の通りです:

治療方法

歯茎の退縮に対する治療法は、原因や進行度によって異なります:

予防策

歯茎の退縮を防ぐためには、以下の点に注意しましょう:

よくある質問(Q&A)

Q. インプラント治療後、歯茎が下がるのはどのくらいの期間で起こりますか?

A. 個人差がありますが、数ヶ月から数年の間に徐々に進行することがあります。定期的なチェックが重要です。

Q. 歯茎が下がった場合、インプラントは再治療が必要ですか?

A. 状況によります。軽度であればクリーニングで対応可能ですが、重度の場合は再治療が必要になることもあります。

Q. 歯茎の退縮を防ぐために自宅でできることはありますか?

A. 正しいブラッシング、フロスの使用、禁煙、バランスの取れた食事などが効果的です。

まとめ

インプラント治療後の歯茎の退縮は、適切なケアと生活習慣の見直しにより予防・改善が可能です。おのせ歯科中目黒では、患者様一人ひとりに合わせたサポートを提供しております。お悩みの際はお気軽にご相談ください。

インプラント矯正とは?仕組み・他の矯正法との違い・メリットと注意点

歯列矯正と聞くとワイヤー矯正やマウスピース矯正を思い浮かべる方が多いですが、近年注目されているのが「インプラント矯正」です。これは矯正用のミニインプラント(アンカースクリュー)を一時的に顎の骨に埋め込んで固定源とし、従来の矯正では難しかった方向への歯の移動を可能にする新しい治療法です。

インプラント矯正の仕組み

インプラント矯正では、長さ6〜10mm程度の小さなスクリューを局所麻酔下で骨に埋め込み、そのスクリューを固定源として歯を引っ張ることで矯正します。矯正期間中のみ使用され、治療終了後は除去されます。特に奥歯の圧下(沈める動き)や前歯の大きな移動が必要なケースで威力を発揮します。

他の矯正法との比較

インプラント矯正のメリット

インプラント矯正のデメリット・注意点

インプラント矯正の治療の流れ

  1. 初診カウンセリング・精密検査(レントゲン、CT、模型など)
  2. 診断・治療計画の説明
  3. 必要に応じて虫歯・歯周病の事前治療
  4. アンカースクリューの埋入(局所麻酔)
  5. 矯正装置の装着と定期調整
  6. 矯正終了後にスクリュー除去
  7. 保定期間(後戻り防止)

費用の目安

インプラント矯正は保険適用外(自由診療)であり、スクリュー1本あたり3〜5万円程度が相場です。これに加え、全体矯正の費用が別途かかる場合もあります。治療内容により変動しますので、事前に明細な見積もりを確認しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. スクリューの手術は痛いですか?

A. 局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。処置時間も10分程度で終わります。

Q. 誰でもインプラント矯正は受けられますか?

A. 骨の厚みや全身の健康状態によっては難しい場合もあります。事前に検査と診断が必要です。

Q. スクリューが取れてしまった場合は?

A. 脱落した場合でも再埋入が可能です。早めにご相談ください。

まとめ

インプラント矯正は、従来の矯正では対応が難しい症例にも適応できる高度な治療法です。特定の歯の移動や短期間での矯正効果を期待したい方には非常に有効です。おのせ歯科中目黒では、患者様の状態やご希望に応じて、最適な矯正方法をご提案しております。気になる方はぜひ一度カウンセリングをご予約ください。